『キャビン』を観た感想など

原題は『THE CABIN IN THE WOODS』……
普通にネタばれしてますので悪しからず。

友人が「展開が意外で面白い!」と言うので、早速『キャビン』を観てみた。 まあ、実は「意外」と言うほど意外でもないのですが……面白かったけど。

ひとまず、予告編でも如何でしょうか。

この作品の鑑賞を始め、すぐに『トゥルーマン・ショー』を思い出した。まあ、予告動画を見て頂ければ……物語の冒頭から既に「シナリオを操る組織」が描写されてる。これは言うなれば シナリオを操る組織の物語で御座いますね。

そう言えば、トルーマン(ブライアン・ホワイト)と呼ばれるキャラが登場するが……あれは『トゥルーマン・ショー』から名付けられたのだろうか。たまたまかな。

「ホラー映画」のパロディが満載

物語は「若者たちが山小屋へバカンスへ向かう」という設定。ホラー映画の王道で御座います。『死霊のはらわた』を知っていればニヤリとしてしまう演出が随所に施されてます。どうでもいいけど、リメイク版『死霊のはらわた』はどうなのだろうか……まだ観てないのよね。

組織は若者たちの行動をモニタールームにより、つぶさに観察。最後は若者らに「モンスター」をけしかけ、死んで頂くわけだ。然もないと、もっと凶悪な物が……

けしかけるモンスターの種類は「若者たちの行動」の如何により決定される仕組みとなっている。山小屋の地下には様々な「小物」が用意され、そのいずれかに若者が触れて行動する事により、モンスター出現のトリガーが引かれる。

今回の現れるモンスターは、ゾンビ家族「バックナー家」に決定したようだ。

若者たちに死んで頂かないと、組織側にとってはすこぶる不味い展開となる。
彼らが想定外(お約束を破る)の動きをするならば、山小屋(いわばスタジオか)に設置されたガスやら何やらを使い、何が何でも「死ぬ流れ」に持って行く。

この組織、世界中に存在するようだが……「失敗」報告が相次ぐ。

ここでの「失敗」とは、「モンスターに殺される予定」である人身御供がモンスターを迎撃してしまう事例。どうやら、日本とアメリカ以外は失敗続きの模様。物語の冒頭ではシッターソン(リチャード・ジェンキンス)が「ストックホルムの失敗」を告げられている。

劇中、「日本はまず失敗しない。その次はアメリカだけどな!」などと豪語するが……後半、日本では九歳の女児たちが悪霊の封印に成功してしまう。一人として犠牲者を出さずに。

シッターソンがモニター内の女児に向かい「お前らはクソだ!」と罵倒するシーンに笑ってしまった。

物語のキーを握るのは大麻常習者マーティー(フラン・クランツ)で、初っぱなから大麻を吸いながら車を運転しての登場。危ねえだろうが! だがしかし、頭脳明晰で御座います。序盤から「何か変だ」と気付いちゃう。

山小屋で小型カメラを見つけたマーティーは「全てが仕組まれたイベント」であることに気付く。だが直後、ゾンビに襲撃されてしまい……マーティーの運命や如何に!?

途中、シナリオ操作が上手く行かず、グダグダの展開に焦る組織。それでも、どうにかこうにか若者に死んで頂き「これで物語は終了だ」と祝杯を挙げる。

お決まりとして、処女あるいは処女と変わらないデイナ(クリステン・コノリー)は、苦しめば必ずしも死ななくていいらしい。だが、ここで一本の電話が……実は、破られてはいけない「お約束」が破られてしまったのだ。

『トゥルーマン・ショー』のラストだと「作られた世界」に気付いたトゥルーマン(ジム・キャリー)がスタジオの出口に辿り着く。ってことは、これも……まあ、そういう展開で御座います。

最後の局面。デイナは組織内へ潜り込む。

組織は侵入者を排除するため、武装部隊を送り込む。が……デイナが逃げ込んだ部屋にはモンスターたちが閉じ込められてる部屋(キューブ)を残らず開放するスイッチがあった。この都合のいい展開が実に気持ちいいwww

まあ、押すわな。「パーティーの始まりよ!」

たとえば、「デビルマンとマジンガーZが共演!」と聞いて何を感じるか……
私はもうワクワクして仕方ない。

たとえば、作品の垣根を越え戦隊ヒーローが集結したりとか……この『キャビン』が正にそうで、あらゆるモンスターが作品の垣根を越えて集結し、大暴れ。
「ペニーワイズ」や「ピンヘッド」など、ホラー映画の花形が続々と登場。実はここまで観て 初めてこの作品の楽しみ方を知りました☆

超B級映画の『キャビン』で御座いますが……いや、『キャビン』自体に厳しい評価を下すつもりは御座いません。あらかじめ「パロディ映画」と思いながら視聴すれば、その面白さは何倍にも跳ね上がる。

逆に……ホラー作品を余りよく知らないと面白さは半減してしまうかも。それはそれでもったいない気がする。

『キャビン』に登場するモンスターたちを解説してるウェブサイトがあるので、参考までに……☆ この機会に未知のホラー作品に触れてみては如何でしょうか!

Googleサーチの方をリンクしておきます。
様々に解説してるウェブサイトが御座いますので。

クリック – キャビン モンスター 作品

日本のそれは『リング』を参考にしてるらしい。なるほど。

2017/01/03:Googleリンクをちょっぴり編集

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