先日、久しぶりに社内で朝礼が行われた。まあ、以前から言うこと変わらんが……
それはさておき。朝礼の中で、社長の口からちょっと気になる言葉が飛び出した。
「黒字を出していかないと銀行から金を借りるのが厳しく……」
んん!? ちょっと……それって大事な話じゃね!?
裏を返すと、赤字を出してる企業に銀行は融資しないよ、って風にも取れるのだが……まあ、そうなんでしょうね。
増税を控え、うちでも製品の値上げに踏み切るそうで。そりゃ、そうよね。経営に対してどの程度の影響が出るのか分からんけど……いずれにしても、好景気とは言い難い。どう考えてもね。
MMTの話とか
デフレ下において増税するのは極めて悪手だと存じます。ただでさえ内需が死にかけてるのに増税したらもっと物が売れなくなるよね。これまでどれだけ経験してきたのか……政治家や財務官僚共は馬鹿ばっかなのか……まあ、馬鹿ばっかなんでしょうね。
最近になり、随分と熱い理論が上陸してきた。その名も「MMT」で御座います。日本語だと「現代貨幣理論」で御座いますね。
……私はそこまで経済のプロフェッショナルでは御座いませんが、物凄くシンプルな貨幣理論なので紹介しておこうかと存じます。
ざっくり言えば、
自国通貨建ての国債をどれだけ発行しても国は破綻しない
日本は通貨発行権を持ってるわけだから、「金が無くなりそうなら作ればいいじゃない!」こりゃまたすこぶるシンプルですね!
MMTの提唱者であるケルトン教授が来日して会見を行いました。動画を紹介しておこうかな。
ケルトン教授が無知蒙昧な記者共を一刀両断。割と漫談に近い物が御座いますね。
MMTとは、確かに「理論」と銘打っていますが、ただの事実で御座います。だのに、何故だか知らんけど、MMTを猛烈に批判する識者(いわゆる主流派経済学者)がいる。何なのでしょうかね。不思議不思議。
一つだけ言えることは、デフレであって欲しい理由があるのでしょう。さもなきゃ、批判する意味が分からない。沢山の資産を抱えてる無職とかはデフレの方が嬉しいのか。知らんけど。
増税を認めてしまうような政治家あるいは経済学者を支持することはできない。盲目的に自民党を支持してる連中はよく考えた方がいい。ただ、「支持するな」と言いたいわけじゃないけど……とは言え、支持する理由がただの「韓国叩き」だったら笑うしかないけども。
ただ、西田昌司参議院議員は極めて冷静に経済を見ていると存じます。MMTにも触れてる動画があるので、勉強してみては如何でしょうかね。
何か質問したら動画で答えてくれるかも知れませんよ☆
経済をファンタジーRPG風に語ってみる
ドラクエとかプレイしたことありますかね。経済をファンタジーRPG風に語ってみようと思います。ろくに世界観も決めず、設定ガバガバですが。
まずは、「インフレーション」の話から……略してインフレ。
冒険者達がジャブジャブ金を使う姿を見て、武器防具店を営むマドカが呟いた。「こいつら随分と羽振りいいな……」作っても作っても、武器防具が飛ぶように売れる。供給が追いつかない。そこでマドカは踏み切る。「そうだ。値上げだ」 ところが、ちょっとやそっとの値上げではびくともしない。出せば売れる出せば売れる。「おいおい。連中の資金はどっから出てくるのだ……?」マドカは首をかしげると、ゴージャスな鎧で身を包む冒険者達を見つめた。 明くる日。マドカは興味深い話を耳にした。「大量に金を落とすモンスターが出現する狩り場があるらしいぞ」なるほど納得。道理で冒険者達が金を持ってるわけだ。マドカは膝を打った。 次から次へ冒険者が現れ、大量の金を見せては「一番いい装備をくれ」と要求した。この現象はマドカの店に限らず、町にある様々な店で沸き起こっていた。 どんどん金を持ってくる。釣り銭も気にせず金を置いていく。町はこれまで見たことのない活況を呈した。
束の間の好景気か。ある懸念が出始めた。「インフレ」問題だ。 天井知らずの値上げでも売れる状態は、一見すると好景気のように映る。とは言え、大金モンスターの出現により、もはや金は石ころと何ら変わらない物。誰もがジャブジャブ使える金に、一体、何の価値があろうか。 こうしてインフレが進むと、いつしか金は森の至る所に放置され、捨てられるようになった。もう、金は「金」としての価値を失いつつあった。
事態を重く見た国王は議会を開き、「よし。税金として回収しよう!」と決めた。全ての商品やサービスに税金を設定することで、流通する金の量を調整しようと試みたのだ。 すると、どうだろうか。この税金の導入により金の量が調節され、その価値が回復した。一時は「変わった形をした石ころの方が価値がある」などと言われた金だが、いつしか粗末に扱う冒険者も見なくなった。 |
税金とは、進むインフレーションを抑制するために導入される物で御座います。ここが大事なポイントでしょうかね。ハイパーインフレーションなどと呼ばれますが、割と最近ではジンバブエが有名でしたか。
例えばドラクエだと、後半はゴールドMAXで御座います。持ちきれない。ちょっと買い物してもなかなか減らない。まさに「インフレ状態」で御座いますね。
ドラクエでも、敵が落とす「ゴールドの量」を主人公の所持ゴールドによって変動させたり、商品の値段が上がったりするシステムがあれば、最後まで所持ゴールドの量を適正に保てたかも知れませんね。あのゲーム、後半は本当にゴールドを所持する意味が無くなりますからね。まあ、シンプルな「税金」システムがあっても面白そうで御座います。
さて。続いて「デフレーション」略してデフレのお話を……
マドカはあくびを噛みしめながら、積み上がった武器防具の在庫を眺めていた。「さっぱり売れやしない……どうした物か」 これまでは大勢の冒険者が買い求めるため、マドカは供給体制の強化に踏み切っていた。大量の職人を雇い、大量に生産し、大量に売る。そのはずだったのだが…… ある戦士が商品の武器を手に取り、呟いた。「高い……高いぜ」 マドカは腕を組み、「ああ、まあ……ちょっとね、税金分の値上げしてるから」 「てかさ、ここ最近の税金、高くない? 最近は実入りが少ないんだわ……」戦士が金をトレイに並べながらため息をついた。 「例の狩り場はどうなってるんだ? ほら、軽く稼げる狩り場があるって……」 「もう、ほとんど狩られたよ。それに、狩りの依頼もめっきり減っちまった」 マドカは顎をさすり、「ならインフレも落ち着いてるはずだから……それを考えたら、確かに今の税金は高いと思う」 「値下げ……頼むわ! この剣、どうしても欲しいのだが!」 「え!? いや、ちょっと参る!!」 「じゃあ、買わない! やっぱダラーズのお店で買うから!」戦士は並べた金を財布に戻すと、マドカの店を出て行ってしまった。ダラーズも、マドカと同じように武器防具を扱う商人だ。最近は大幅な値下げを敢行して、持ち金の少ない冒険者達にとってはありがたい存在となっていた。 「くそ。どうなってるんだ」マドカはダラーズの店の様子を窺った。店は確かに繁盛してるようだが……はてさて。 「よくもまあ、ここまで値下げできるもんだな。どんな秘密があるのやら」マドカはわざとらしく大きな声で言った。すると、「おやおや。客足が途絶えてるのは努力不足じゃないのか? マドカさんよ。へへ……」ダラーズも負けずに言い返す。 ダラーズは肩を回しながら言った。「こっちはぎりぎりでやってんのよ。阿漕なお宅とは一線を画すわけさ。少しは勉強しな」 「なぬ!? よくもぬけぬけと……!」マドカは怒り心頭だが言葉が続かず、顔を真っ赤にしながらダラーズの店を後にした。 「なら、やるしかないのか……仕方ない!」後日、マドカも商品の値下げを決めた。すると、あっと言う間に冒険者達で賑わうようになった。ダラーズがマドカの店に飛び込み、「こんな馬鹿な!」と叫んだ。 「これが勉強だろ? ダラーズよ」マドカがそう言い放つと、ダラーズは歯ぎしりしながら店を飛び出し、「うちはもっと安くするぞ! マドカよりうちの方がずっと安い! 買うならうちで!!」と宣伝し始めた。 値下げ合戦は留まるところを知らず、まるでチキンレースの様だ。この戦い、果たしてどちらに軍配が上がるのだろうか。 |
デフレになると、物より金の価値が上回る。出回っている金の量が減っている、冒険者など国で暮らす人々の持ち金が減ってるので当然です。従えば、商品の値段が落ちていくわけで御座います。「お金の方が貴重だ」と思えば、財布の紐も固くなるわけだ。
これをドラクエに例えると、沢山モンスターを倒しても徴税されてしまうので得られるゴールドはほんの僅か。となれば武器や防具を買えない。序盤は「こんぼう」でひたすら頑張り、「どうのつるぎ」を買うまで物凄く長い時間を掛ける必要が御座います。
こうなると、あまり装備を必要としない「ぶとうか」や「まほうつかい」へ転職する冒険者が増えそうですね。装備が買えないなら、それほど装備を必要としない職業へ転職するのは合理的に思えます。冒険の難易度はさておき。
最後に、デフレの裏側にある物語を描いてみようかと思います。
売っても売っても儲からない。マドカの店は次第に体力を失ってきた。「こいつは不味い……極めて不味いぞ」仕方なく、雇っている職人達を減らすことにした。店が潰れたら大事だ。 どうにか店を持ち直した物の、すると今度は冒険者達から商品に対する不満の声が漏れ始めた。「最近、品質が落ちてないか?」するとマドカは言い淀み、天を仰いだ。実は、心当たりがあるのだ。 職人を減らしたことにより、生産量は落ちている。とは言え、変わらず商品は求められる。どうにか少ない労働力でこれまで通りの商品を作らなくてはならなかったが、土台それは無茶な話だったのだ。 職人達の労働時間は延びる一方で、品質の確保もままならず、安売りの影響で利益が落ちてるので給料もろくに払えず、逃げ出す職人も出始めていた。 「……あいつはどうしてるんだ」マドカはダラーズの店へ向かった。ダラーズも変わらず安売りを続けていたが、本人はやつれ、目は虚ろだ。 マドカは、陳列されている剣を手に取り、言った。「こんなちゃちな剣、売れると思うか? まるでおもちゃじゃないか」 ダラーズはマドカを一瞥し、唇を震わせると、おもむろに口を開いた。「……店を畳むことにしたよ。お前の勝ちだ。俺はもう限界だ」 「馬鹿を言え。勝ち負けじゃないだろ。これはうちらだけじゃなく、町全体の問題だ。いや、国全体でやばい状況に陥ってるはずだ。大体、店を畳んでどうするんだ。まだ諦めるな」 「もう、どうにもならんよ。どうにも……」ダラーズは崩れ落ち、嗚咽した。 「私に考えがある。力を貸してくれ。まずは商人達を集めよう」 マドカとダラーズは、町にある集会場へ皆を集めるために奔走した。だが集会場には商人に限らず、戦士や一般人も数多く現れた。 マドカの考えは至極シンプルな物だ。壇上へ立つと、彼は皆へ言った。「国王へ減税の嘆願をするため、代表団を結成したい。どうか、協力を願う」すると、我こそはと言わんばかりに、多くの人々が名乗り出た。 かくして、マドカを筆頭とした代表団は城へと赴いた。
国王は代表団の言葉を真摯に受け止めた。だが、 「だよねぇ……でもさぁ、財務官達が『インフレが進みすぎるのはやばい』って繰り返すのじゃよ」そう言うと、財務官の一人であるルブラを一瞥した。 ルブラはやたらと恰幅がよく、肌つやも最高だ。きらびやかなローブを身にまとい、宝石がちりばめられたブレスレットに豪華絢爛な指輪と、日頃から贅沢の極みを尽くしていることが窺えた。 マドカは開いた口が塞がらず、国王の顔を凝視するだけだった。ダラーズに到っては握りこぶしを作り、わなわなと肩を震わせていた。 代表団の一人、宿屋を営む女将エウロ。彼女はマドカの肩へそっと手を掛けると、前へ出た。「いやいやいや。国王よ、現在は深刻な『デフレ』で御座います。デ、フ、レ! 冒険者の数が減り、どこの店も経営が厳しいのです。利用する者がいなければ、店の存続も危ういのです。少し稼いだところで、ほとんどを税金として徴収されてしまう。これは鬼畜の所業で御座います!」 戦士のブルーは警護を兼ねて代表団へ加わっていた。彼もエウロに続き、「モンスター狩りの仕事も減り、戦士から鞍替えする者が増えております。このままだと、どの地域も有事の際は窮地に陥ることは必至。どうなさるおつもりですか。それに、魔王が再び復活するとの噂も囁かれております。その時はどうするのですか? また馬の骨に魔王討伐を託すのでありますか。毎度毎度、ただで働くとは限りませんぞ」 実はいつぞや魔王が出現した際、どこから現れたのか無一文の若者が勇者として志願し、国から何の支援も受けず魔王討伐を成し遂げてしまうというミラクルが起こった。この若者を悪し様にしてはいけないのだが、この一件から勇者として志願する者には一切の支援を行わないこととなってしまったのだ。ただ働き万歳、と言ったところだろうか。勇者様様だ。 だが、勇者を名乗る者が現れると物が無くなるという事件も頻発し……この事から町人達は口を揃えて、「勇者を見たら泥棒に気を付けろ」
国王は立派な髭をさすり、厳かに一同を見渡した。「確かに、深刻な状況には違いない。それなら……よし、ルブラの意見を聞こうか」 ルブラは咳払いを一つ、そして一同に向かい、言った。 「国難の今、皆の協力が必要なのである! 痛みを分かち合い、乗り切ろうではないか!」 すると、一同は一斉に声を上げた。 「お前が言うのか!!」 |
おはようございます。
自民支持ですが増税は反対派な私。そして今度の8%だの
10%だのの訳の分からない区別にも憤りを感じています。
実家は飲食業を営んでいて、これには母も激おこ。
尚且つウチの父が値上げしないとか言っちゃってるので
(流石にアホかと思った)事態は深刻でございます。
仕入れが高くなってるのにお店が潰れちゃうよ… (´・ω・`)
他にまともな党がないから、仕方なく支持ってのがアレ
ですけど… 自民支持者の中には決して盲目的ではなく、
こういうのもいるよって事でコメントしてみました。