『10 クローバーフィールド・レーン』

最高に大好きな作品なのにガッカリだよ!

もう、ネタばれもへったくれもないわ。
だって……パッケージが全て台無しにしてるからさ。

興味を抱いてこれから観ようかなと思ってる人へ……お願いですからパッケージとか見ないで! いや、あれは酷い!

と、まあ……ひとまずは予告動画でも如何で御座いましょうか。
個人的に、この予告動画は最高の出来だと存じます。だって、如何様な物語なのか、ちょっと分からないでしょ。そこがいい。そこが重要。

序盤はミステリかサスペンスか

恋人と喧嘩をしたのか、ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は部屋を飛び出し、車でどこかへ向かう。だが、その道中に事故に見舞われてしまう。

ミシェルが目を覚ますと、そこは見たことのない部屋。怪我の治療が施されている物の、自身は繋がれてしまっていた。

扉が開き、一人の男が姿を現した。彼はハワード(ジョン・グッドマン)と名乗り、ここが「シェルター」と説明する。そしてハワードはミシェルを解き放つと、絶対に外へ出てはいけない、と釘を刺す。

ミシェルは、もう一人の男エメット(ジョン・ギャラガー・Jr.)と出会う。
彼はハワードのシェルター作りに手を貸していたようだが、シェルターへは半ば強引に入れて貰ったようだ。

身の危険を感じたのか、ミシェルはシェルターからの脱出を試みる。ハワードとの悶着の末に出口の扉に辿り着くが、突然と女が扉の窓に姿を見せた。女の全身は焼けただれたようになっており、少なくとも普通の状態ではなかった。

狂ったように女が叫んだ。「ここを開けろ!」

「外の空気は汚染されている」と、ハワード。それは果たして真実なのか。

エメットは、ハワードの言葉をその通りだと受け取っていた。だが、ミシェルと話をしていくうち、ハワードに対する不信感が募り……

かくして、ミシェルとエメットは本格的な脱出を決意する。ミシェルは有り合わせの物で防護服を作り、エメットは「ハワードの銃を奪う」と言う。だが、事は簡単には運ばず……

最後まで悩ませる

途中まで観ると、「ああ、ハワードは妄想を暴走させた男なのだな」と思っちゃう。事実、私はそう思った。だがしかし。ただ妄想を暴走させた男の物語だとしたら、余りにもつまらない

普通の状態ではないあの女は何なのか

ミシェルの事故の原因はハワードだった

ハワードがミシェルに見せた「ハワードの娘の写真」
だがエメットは言う「これはハワードの娘じゃない」

写真の娘はシェルターに監禁されていた?「ハワードに殺害されたのでは」との疑惑も生まれ……

これは一体どうなるの!?
でも、最後の最後の方、まさか脱出して終わりじゃ……
そう、そのまさかか、と思いきや!

この作品の情報をろくに知らなかった私はびっくり仰天!
もう、本当に「ええええええ!?」となった。なのに、なのに……

パッケージが、全て、台無しにしていた。Amazonのレビューでも書かれてるが、パッケージはなかったことにして欲しい。

私はこの作品を某宅配レンタルで借りました。
で、よく見ると、ウェブの方にパッケージの画像が掲載されていて……ちっちゃくてよく見なかったんだな! これが功を奏した(?)ようで。

気に入ったから「AmazonでBlu-ray買っちゃおう!」と思い……がっかりだよ。こんなパッケージだったとは。いや、本当に駄目だって!!

犯人が最後に明かされる物語があるとして……たとえば、その作品のタイトルが『犯人はヤス』だったら「馬鹿野郎!」ってなるでしょうに。いや、そのくらい馬鹿野郎なの。あるいは、犯人が血塗れの凶器を持ったパッケージとか。最後まで分からないのが面白いのに……結末をパッケージで語ってどうするのよ!!

あのパッケージが……あのパッケージさえ……残念だ!!

これからは、パッケージは文字だけにしよう。
そうだ! そうしようよ!

パッケージのお陰で台無しにされてしまった不運の映画……

その一つが、『10 クローバーフィールド・レーン』だと存じます。ええ。

2016/11/20追記:もう一つの予告動画があったけど

もう一つ、この作品の予告動画が御座いました。

ところが……これがまた最低最悪。見ちゃいけません!
大袈裟ではなく、結末を見せちゃってるから。駄目だろこれは!

たとえつまらない映画だったとしても、「予告は面白そう」な作品は珍しく御座いません。逆だともったいないけど。

如何にして作品に興味を抱いて貰うか……予告で何でもかんでも見せちゃいけないと思います。どうでもいいけど、『木曜洋画劇場』の予告は最高だったかな! 特にセガール物!

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