こけてこけて二輪教習の話

色々と思うことあり、「普通二輪AT」での教習を希望した私で御座います。

結局後で限定解除するとなると余計な費用が掛かるから、どうせなら最初から「普通二輪MT」を選ぶべきだとは思った。うん。まあ、ちょっととにかく、今回はATで。

でさ、これがまたよ、クッソ難しいの。マジで。

あっさりと心をへし折る重量級スクーター「スカイウェブ」

教習車はスカイウェブ。参考までにこちらを……

まずね、重いの。死ぬほど重いの。

教官が隣のCB400を指差しながら「こいつより重いからね!」

ちょっと調べると、教習車仕様のビッグスクーターは取り分け重くなってる模様。2、30キロは重量が増してるっぽい。

がたいだけは大型級。こいつを扱って、一つ思った。スカイウェブは買わねえだろうな、と。

さて。私にバイクの経験が全くないのを考慮してくれて、原付でまずは練習……こちらはまた死ぬほど軽いの。まあ、重量もスカイウェブの半分以下だから当然だわ。

しばらく、外周をブイーンと適当に走り……教官が「走れるようになってきたからこっちで」

いよいよ、スカイウェブ……これがね、ちっとも楽しくないの。全然、楽しくないの。

緊張のせいもあるだろうし、何より初日。だもんで、「楽しくなるのは自在に操れるようになってからか」と、自分を無理やり納得させ、

こけて、こけて、引き起こしも気合いを入れて、汗びっしょりだよ。

走ったらきっと楽しい! そう思っていた過去の自分は何だったのか……実技初日、完全にノックダウンで御座います。

何だろう……走ったら絶対に楽しいと思っていたのに。

楽しくなるよね? これからさ。楽しくなりますよね?

一本橋に手も足も出ず

スラロームは全く失敗せずに一発でクリア。教官をちょいとばかし驚かせた。S字も何ら問題なくクリア。もしかして、結構いけてる!?

クランクはだいぶこけた。が、後半はほぼクリアできるように。「そう! そんな感じ!」と、これまた教官に褒められた。ここで教習生の多くがつまずくそう。確かに難しいよ!

だがしかし。

一本橋に手も足も出なかった。一回もクリアできなかった。泣きそうだった。というか、心の中で泣いてました。

AT教習最難関と言われる一本橋……まるで悪魔の舌に見える……って言い過ぎか。

まずね、発進がいまいちなのね。これでも自分で分析してますから、ええ。

発進する時、ふらつくのよ。びびりすぎ? 恐らく、発進時にきちんとリアブレーキ握ってなかったのかも知れない。教官に聞いておけばよかったな。とにかく何だか本当にふらつくの。ぴゅっと真っ直ぐ出ないのよ。何なのよ。

通常、MTだとクラッチ操作が必要。で、半クラが肝となるわけだけど……スクーターはCVTなのでクラッチレバーがない。スロットルをしっかり開けないと動力が伝わらず、特に低速時にふらつくという。だから、まずはリアブレーキを握り、スロットルをじわりと開けて動力を伝えると……

エンジンの動力が後輪へ伝わってないと、バイクは簡単に倒れます。逆に、走り出してからしっかりスロットルを開けてれば、ちょっとバンクさせても倒れない。これが「ジャイロ効果」って奴なのだな。

それはともかく。

クラッチレバーがないから簡単だ! と思いきや、

クラッチレバーがないために、極低速時における操舵を恐ろしく難しくしてると……

スピードコントロールはリアブレーキが司ると言っても過言では御座いませんね。などと知った風に書いてるけどさ……もうね、いっぱいいっぱいだったよ。なんでこんなに緊張してんのよってくらい、いっぱいいっぱい。嫌だもう。ちっとも楽しくないじゃんね。

ふらつくから、発進した時に斜めに出ちゃう。もう、ほぼこれでアウト。橋には真っ直ぐ入らないと修正は絶望的だという。

もう一つ不味かったのが、視線。クリアするこつとしては遙か彼方を見つめると。あらかじめ予習はしておいたんだけど……まあ、パッと出来りゃ苦労はねえわな!

教官から、「正直、今日は右左折が限界だと思ってたんで」と、それなりの評価を頂きました。丸っきりセンスがないわけではなさそう。ほっとしたわ。

が、一本橋が……もうね、トラウマだよ。大袈裟か。

みんな嫌がるAT教習

ちょっと調べてみたら、ATの教習が嫌だった人が多いこと多いこと。こりゃ難しいよ確かに。

普通二輪MTの教習でも、ATの教習が組み込まれていて……とにかく「難しいから嫌だった」と言った声が多い。

本当に難しいよ。スカイウェブ、マジ、クッソ重たいのよ。ちょっと傾いた時に分かるもんね。やべえ重さが分かるのよ。倒した時に足でも挟まれたら確実に折れるわ。骨を鍛えておかないと駄目だね!

( ̄▽ ̄;)< いや、そこは倒さない工夫をしろよ!

原付が「ひょいひょい」なら、スカイウェブは「のったり」とした感じ。マジ曲がんねえし。教習後半、積極的にバンクさせることを意識して走ってみたら分かってきたけど、とにかく、「のったり」なの。

よく、バイクのレビューとかで「視線の方向へ自然とバイクが向きを変える」みたいな表現を見かける。ところがさ、スカイウェブは視線を向けたって曲がらんじゃんね。意識してバンクさせていかないと曲がらんのさ。

ぼけっと走らせると外側へ膨らんでいく。アンダーステア? これがスカイウェブの特性なのか。軽快さも皆無。原付だとそこまで意識しなくてもひょいっと曲がってくれる。

「僕が一番スカイウェブを上手く使えるんだ!」とか言えるまでに成長できるかな……ぶっちゃけ、自信ない。自信もないし、重いし、つまんないし……

そもそも。教習時間が短い気がする。あっと言う間だもん。この日は二コマぶっ込んでおいたんだけど、すぐに終わってしまった。

大型をやめた人の気持ち

数年前、同じ会社の同僚が「ハーレーが欲しい」と言って大型の免許を取得した。女性ね。結構小柄な人なんだけど。

車種はちょっと知らないんだけど……買ってから20キロぐらい走って、手放してしまった。

何故かって? その理由は、重いから。とは言っても、別のハーレーに乗り換えてたかな。車種はちょっと分からんけど、最初に買ったモデルよりは軽量なのでしょう。ちなみに、件の女性は既に辞職してしまってる。

大型バイクに疲れて結局小型へ戻るライダーは珍しくないそうで。もうね、分かる。重たいの面倒くせーもん。

この間、バイク乗りだった友人とも話をしたけど、「200キロ超えるバイクは重いよ」と言ってた。うん。本当に重い。

免許証の区分について考えてみる

日本の二輪免許は排気量で区分されてます。

そもそもさ、排気量で分けるのって、変な話よ。だってさ、あのスカイウェブ、完全に大型クラスだよ。勿論、もっと重いバイクも存在するけど。

小型とか大型言うならさ、重量で区分してもいいんじゃないの? 例えば、普通二輪で最軽量バイクは130キロくらいでしょ。SUZUKIの「ジクサー」とか随分と軽いもんね。

これがさ、普通二輪で乗れるバイクにSUZUKIの「ブルバード400」があってさ、こいつの重量がSUZUKIの大型バイク「隼」と変わらんじゃんね。260キロくらいか。

クッソ重たいね! 排気量は倍以上違うけど、両者のがたいは似たり寄ったりと。これさ、どうなのよ……色々と考えちゃうよね。

重量の話とは違うけど、最近のスクーターも随分とシートが高くなり、250ccでも780㎜を超えてる物がほとんどで、小柄な人には随分と厳しい様子。ただでさえ乗れるバイクに限りがあるのに、シートの高さで更に制限されてしまうというトンチンカンな現状。何とかなりませんかね……ならんね。諦めますか。

参考までにこちらを……

2018年7月20日(金)にモデルチェンジし5代目がリリースされたばかりのホンダ・フォルツァ(FORZA)。シート高780mm、車両重量184kgの同車を150cm、155cm、175cm、180cmのテスターが足つきチェックしました。

ただ、やはり問題となるのはシートの高さより重量でしょうね。

バイクが傾いて「やばい!」となった時、軽量なバイクなら持ちこたえられる可能性が御座います。スカイウェブ? 無理。絶対無理。それよりも、怪我しないように逃げる方法を身に着けておかないとね。足でも挟まれたら大惨事よ。

とにかく、一つだけ言っておきたい。教習は、絶対MTに限ります。本当に。

もし、「普通二輪ATで取ろうかな」とか考えてる人がいたら、やめた方がいい。後に限定解除するにも結構な出費になるし、

何よりさ、クッソ難しいから。マジで!

( ̄▽ ̄;)< ビッグスクーターが嫌いだと言う人の気持ちが痛いほど分かったよ!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする