最近、気になる事が御座います。それは、言葉の使い方。間違ってると気が付いたら、手遅れになる前に修正しましょう!
……などと偉そうにする私もさっき間違いに気が付いて青くなりながら修正しました。まだ間違ってるかも知れませんね!
誰かが間違っていたとしても逐一突っ込んだりはしませんが……心の中では「あ、間違った意味で使ってる」と言ってしまう。そして「我が日記も読み直すべ!」と思う……って、思うだけでは意味がないのよ! きちんと直しなさい! でも面倒臭い!
だもんで、割と良く聞いたり見かける「間違った意味で使われてしまってる」言葉や「勘違いして覚えてる慣用句」など、主に『大辞林』を参考にして取り上げてみたいと存じます。とは言え、私は国語の先生でもプロの文筆家でも何でも御座いません。悪しからず。
その言葉 間違ってたぜ……!
・性癖「せいへき」
その人の言動・態度などに表われる、性質上のかたより・くせ。
「性的嗜好」など、セクシャルな意味で使われてしまうことが多いでしょうかね。間違われる言葉の代表格で御座います。誰に何を言われようとも、私はセクシャルな意味でこの言葉を使うつもりは御座いません。
どうせならさ、「嗜好」や「趣味」などの言葉に置き換えましょう。そもそも、セクシャルな意味として「性癖」を使用することが間違ってるのですから。
「性」と聞いて何でもかんでもエロ関係に結びつけないように。中学生か!
・徐に「おもむろに」
落ち着いて、ゆっくりと事を始めるさま。ゆったりしたさま。「―口を開く」
「急に」とは反対の意味を持つ言葉なので、お気を付け下され。「突然に」とも違います。
・敷居が高い「しきいがたかい」
不義理・不面目なことなどがあって、その人の家に行きにくい。
よく「自分が○○にチャレンジするには敷居が高い」みたいな文章を見かけます。ついつい、他人が普通に使ってるのを見ると真似してしまいますが……やっぱ自分で調べないと駄目ね。
・姑息「こそく」
根本的に解決するのではなく、一時の間に合わせにする・こと(さま)。
「卑怯」と言う意味で使ってる人を多く見かけます。実は、そうでは御座いません。
ただ、間違った使われ方をしてても、すんなりと読めてしまう文章も御座いますか。例えば、「増税は、福祉を充実させるための手段としては姑息だ」みたいな文章。「姑息」を「卑怯」に置き換えたとしても、割と普通に意味が通じてしまう。
・足をすくう「あしをすくう」
相手のすきをついて、卑劣なやり方で失敗させる。
「足下をすくわれる」と言ってる人を見ました。すくうのは「足下」では御座いません……ある商業作品の中で見かけました。編集の手落ちかしらね。まあ、弘法にも筆の誤り、でしょうかね。とは言っても、プロもピンからキリまで!
・的を射る「まとをいる」
的確に要点をとらえる。
的を「得る」ではない……って、よく考えたら「的を得る」って言い回しは変で御座いますよね。「的外れ」と言う言葉もあることだし。
・当を得る「とうをえる」
道理にかなっている。
『大辞林』によると、こちらの言葉が「的を射る」と混同されてる模様。
意味として「的を射る」と大して変わらないので間違いやすいのでしょうかね。
・開き直る「ひらきなおる」
急に態度を変えてきびしくなる。覚悟をきめて、ふてぶてしい態度に変わる。いなおる。
例えば、ある物事に掛かる際「考え込んでも始まらない。ここは開き直るしかないな!」みたいに使われてることが多いでしょうか。とは言え、間違ってるとも言いがたい……如何でしょうかね。ただ、本来の意味と照らし合わせると少々ずれてる気もしますか。難しい。
・破天荒「はてんこう」
今までだれもしたことのないことをする・こと(さま)。未曾有 (みぞう)。前代未聞。
「やることなすこと無茶苦茶」「粗暴」みたいな意味で使うのは違うと思います。
・帰国子女「きこくしじょ」
外国での生活を経て、日本に帰国した学齢期の子供。帰国児童生徒。
帰国女子 とか言う人はいませんよね……更に言うと、この言葉は別段「女子」に限定した言葉では御座いません。男の子も、帰国子女。
・奇特「きとく」
おこないが感心なさま。けなげなさま。「若いのに似合わず―な人だ」
悪い意味で使うのはアウト。例えば「あいつ、パンツ泥棒だってよ。奇特な野郎だ」みたいに使うのは正しくないのですね。
例文として……「彼が村の再建を目指して金策に走ったそうだ。何と奇特な!」
文章チェックは入念に
字面で勝手に解釈せず、今からでも遅くはないから「あれ、この言葉の使い方は正しいのかな?」と、常に疑問を抱きながら文章を書いて頂きたいと存じます。思い込んでいたらどうしようもないかも知れないけど。
特に「ブログが本になったぞ☆」と喜ぶブロガーさん……まあ、大勢いることでしょう。紙の本にしちゃうと修正できない からさ、物を書くなら慎重になった方がいいよマジで。
間に校正や編集の人が入るならまだしも……あれって、書きっぱなしのブログをそのまま本にしちゃうのかね。だとしたら恐ろしいわ。皮算用に忙しく、ろくにチェックしないのかしら。
でも……如何なる間違いも「インド人を右に」には敵わないかな!
まあ、こちらは誤植の話で御座いますが。
ちょっと蛇足で……
コンサル業を営むある人が本を出しました。こき下ろすつもりはないので、名前は伏せておきます。面白いから、この人のブログは割と読みます。変な記事もあるけど。まあ、それはそれとして。
で、気になってしまうのが誤字脱字。書いたら書きっぱなしで読み返さないのかも知れない。まあ、ここまではいい。個人で書いてるようだし、チェックが行き届かない部分もあるでしょう。
さて。この人、本を出しました。ブログを書籍化したようなのですが……レビューを読むと、やっぱり「誤字」について指摘されてました。あーあ……味噌つけちゃったかな。
だからさ、出版する前に、チェックとかしないの??
この人、「編集長の経験もある」とか言ってた気がするが……高が知れますよ、本当に。恥を知らないのでしょうかね……末恐ろしい。まあ、余計なお世話ですか。「その辺の人より遙かに稼いでる」と豪語してたから、その辺の人よりずっと納税して偉いのでしょう。多分。
決して間違いではないと思いますが……
続いて、ちょっと気になる似たような意味が連なる言葉の話。
・重言「じゅうごん」
同じような意味の語を、意味の重複に気づかず、重ねて使う言い方。
「馬から落馬」「馬に乗馬」「馬の馬糞」など……
( ̄▽ ̄;)< 何で馬ばっかなの!?
まあ、とにかく色々と御座います。他にも「でかい大男」「ちっちゃい小男」「火が燃える」「氷が凍る」「丸い球体」「四角いキューブ」と、枚挙にいとまが御座いません。いや「四角いキューブ」はどうだろうか……
とは言え調べてみると、文脈により決して変ではない例もあるようで御座います。
「火が燃える」を検索すると「Yahoo!知恵袋」がトップの方に現れたので開いてみたら、決して間違いではないそうで。「Yahoo!辞書」の例文として「ストーブの火が燃える」とあり……いや、やっぱ変じゃね?? 考え始めると脳みそがスパゲティになっちゃう!
Googleサーチ:火が燃える
ああ、ただ、「ストーブの火が赤赤と燃える」なら、ありだよね。修飾語を適切に運用したら自然な文章として読めるのか。ただ、これでもかと修飾語を重ねたら途端に素人臭くなる罠も御座いますか。同人誌などで割と見かけますね……何故だ、何故に私がドキドキしなくてはならないのだ……
気付かない……そう、これがまた意外と気付かないのですよ! だから「決して間違ってない!」と思うことにしました。
書いてる間は割と気が付くと思う。簡単な物だと、例えば「馬から落馬した」と書いたら「あ、馬が二つあるじゃん」みたいな感じでさ。多分。適当で済まぬ。
ある本をバスの中で読んでいたのですが、「麗しい美女」と言った表現があり……気になってしまった。これ、「美しい美女」と言ってるわけで……気が付いたら気になって気になって降りるバス停をスルーしてしまいそうなほどに気になってしまいました。「麗しい女性」とかではいけないのかしら……例えば「麗しい心の美女」なら、ありでしょうか。
実は、この日記でも見つけてしまいました。
重言なのか分からんけど、直しました。
「心の中で思う」
「思う」なら、それは心の中でしょうにね……
微妙な感じなので、「思う」から「言う」へ修正。
いや、さっと読んでも別に間違ってるようには見えない。ここが落とし穴。実は、そう間違ってないのでは……読み手次第でしょうかね……難しいね。頭が変になっちゃう!
となると、「声に出して話す」と言う表現も変なのかな? 変か。この場合は「話す」ではなく、「声に出して伝える」と言った方がいいのか。
とにもかくにも。今一度、己の文章を読み返して欲しいと存じます。特に、「ブログが本になったぞ!」と喜ぶブロガーさん。何回でも文章チェックはするべし。念には念を入れても入れすぎることはないわけで。出版した後じゃ遅いけどな!
まあ、私も大概だが……難しいね。文章は。
ちょっと関係ない思い出話を ※エロ話です
以前に働いてた職場で出会った男。その名を仮に「持田」としておこう。
持田はエロい。とにかくエロい。その当時、持田は二十代前半。私より遙かに若く、私より遙かにエロいかも知れない。
持田がどのくらいエロいか……例えば仕事中、ちょっとエロい話をすると作業着のズボンをパンパンにさせる。持田のレスポンスは最高で、本当に些細なエロ話でも即座に勃起させる。私はそれが面白くて堪らなく、度々エロ話を聞かせては持田を勃起させ、楽しんでいた。
ちょっと触ったら破裂しそうなくらいに勃起した陰茎を、ズボンの上から撫でさする。すると持田はうっとりとした表情を作り(略)
日頃からエロDVD鑑賞を欠かさない持田。この日も持田が嬉々として報告してきた。
「KOHさん。ほら、あれ、お薦めの観ました。スビトもいいっスね!」
「え!? えっ! お、おぅ……だろ?」
適当に返事をした私だったが……実は、持田が何を伝えようとしたのか微塵も分からなかった。
確かに、持田の口からは度々謎めいたワードが飛び出す。だが、それらのほとんどは本当に意味のない物だ。(ちんぴょろすぽーん! みたいな)
とは言え、今回の謎ワードは……私が以前に薦めた……? 頭の中が瞬く間に「スビト」で埋め尽くされてしまった。仕事どころじゃない。私は奴に何を薦めたのだ!
そして、その回答が突然降りてきたのは、帰宅の途に就く最中だった。
「素人」か……! orz
この話を別の同僚に聞かせたら、息ができなるくらいに爆笑していた。
私は持田を時々思い出し、肝に銘じる。使い慣れない言葉の取り扱いには注意するべし、と。
こんにちは。
ほほう、KOHさんは素人モノも好みと。
…いやいや、そんな話じゃなくてw
言葉の間違った使い方は常日頃私も気になっていました。
自分も全て正しく使えるかといえば、答えはNO。
恐らくどこかで間違っていたりするかも知れませんし、
ブログの過去ログを見直したらポロポロ出てきそうで怖いッス。
そういや「性癖」はやらしい意味で使う事が多かったなw
言葉は生き物で時代ごとに変化していくとはいえ、
これは改めないといかんッスな。
「敷居が高い」は他人が使っているのをよく耳にして、
こいつはもう指摘したくて仕方なかった。最近では正しい言葉
で伝えなくてはいけないハズのNHKや、政治家先生ですら
間違えて使う事が多いからどうしようもないですね。