疲れすぎて話にならんわ惚け茄子が!
仕事柄、グラインダーを使うことが多い。バイトやダイスを削るわけだ。
で、この間、グラインダーが飛ばす火花をぼんやりと見つめ、
いつまでもいつまでもガリガリガリ……ハッ!?
これからと思いきや
暖かくなるどころか、もう夏ですよ。夏。
「よーし! これからやるぞ~」と、あれやこれや計画していたのだが……
疲れすぎて、全く手を付ける気にならない。
ちょっと仕事が暇になってきたかと思いきや、急に忙しくなってしまった。
いや、製品が飛ぶように売れてるわけでは御座いません。何ヶ月も前倒しして制作してるだけで。
現場は慢性的な人手不足。でも、新人は入ってこない。経営者に言わせると人材もコストだからね! もうね、同僚のほとんどが死にそうな顔よ。無理もないわ、気の毒に。私も気の毒だな!!
お疲れ様で御座いました
先日、従業員の一人が退職の運びとなった。この方を仮に「外村」と名付けようかな。
で、外村氏の齢は、は……八十五歳。うちで働いていた期間は四年ほどだそう。それよりも、誠にお疲れ様で御座いました。ご緩りと余生をお過ごし下され。
外村氏、最初はシルバー人材センターから派遣されていた。それからうちの会社が直接雇用したので御座います。
まあ、直接雇用なら……と、思いたいのだけど。
何故に退職したのか……年齢が年齢だもんで、会社が契約の更新をお断りしたらしい。
散々きつい仕事を任せておいて……よく考えたら酷い話だわな! まあ、会社としては「雇ってあげた」くらい思ってるかも知らんが。
外村氏、当然のことながら年金生活。生活が苦しいから、働いてたのね。
経営者にしてみたら、従業員はただの駒。
盤上の駒が一つ、また一つ減り……ゲームも成り立ちませんよ、このままだと。
いや、マジで。
じり貧をどうやって抜け出せばいいのか
他人事では御座いませんよ。
私、死ぬまであそこで働く自信はないしその気もないし。 長く働いたとしても「老馬に用はない」と言わんばかりに捨てられてしまうしな!
幸運にも頭は冴え渡ってる。アイディアは何も出てこないけど。じゃあ冴えてないじゃん! あれこれと勉強を始めた物の……疲れすぎて続かない。休日は寝てばっかだし。
大体だな……仕事が忙しすぎるんだよ!! そして実入りは乏しい。
そもそも、実入りが充実してりゃ「ない頭」使う必要もないわけで。
私より年上の同僚は正社員だが……流石に参ってしまってる。退職金はないし、昇給もなし。「退職金制度を来期には」などと社長は言ってたけど……それ言うの何回目だよ。従業員の士気を下げたくない気持ちも分かるけどさ。逆効果だわ。
いずれにしても、駄目なら離れないと、泥船ごと己も沈むことになる。
ただ、辞めた後も厳しい。すこぶる厳しい。それも分かってるから、同僚はなかなか踏ん切りが付かない。五十も過ぎちゃうとね……私もドキドキだわ。
もう、ただ働くだけで、十分に生活できる社会ではなくなってしまっている。
そこまで贅沢したいわけでもないだろうが……まあ、どこまでが「贅沢」なのかは人によって変わるだろうが。
政治家も企業も、誰も助けてはくれない。だから、己の力で乗り切るしかないわけで。
時給 950円
外村氏が抜けた穴はどうなるのか……無論、残されてる従業員でカバーさせる。
派遣従業員が一人ここで働いてるのだが……その時給、950円。見る限り、割と激務。
人のことを心配してる場合では御座いませんが……やっぱり、色々と考えてしまう。これで余裕は作れないでしょう。
チャンスを逃した人が何だかんだと年を取ってしまい……その後はどうなるのか。とにかく生活していかなきゃならんわな。周りでも苦労話が絶えません。
ある程度NCを扱えるなら食いっぱぐれない。なり手がいないから。だがしかし、私はこの仕事が大嫌いで大嫌いでもうね。
NCを段取り替えしてる間も、モニターに向かってプログラミングしてる間も、
いらいらいらいらいらいらいらいらいらいら……
何より、力仕事が多い。体の至る所が軋む。腰も痛いし心も痛いし、いつまで頑張ればいいのやら……って余計なこと考えながら作業するとプログラムを間違えて機械が有り得ない悲鳴を上げて肝を潰したり スパナ持って大暴れしたくなる瞬間がどれだけあったかなかったかというね。
まあね、そりゃさ、「好き」を仕事にできるなら苦労はないわけで。誰もが一度は考えることかと。だもんで、働くとは「苦行」の極みと存じます。
「人間、楽したら駄目になる。だから私はこれでいいんだ!」と、苦行を続けるわけだ。凄いではないかと。そう、こう考えれば納得……できれば苦労はないわな! どうでもいいけど、白髪がアホみたいに増えててショック!
余暇が欲しい。実現してみたいことは山ほどある。
捨てた時間は戻ってこないから、今後の一歩は相当に慎重にならないといけないね。生きるのって難しいな!
こんばんは。
KOHさんの職場はいわゆるブラックな会社なのですな。
一人抜けちゃうと残された人達が大変ですよね。
うーん…それにしてもアレっすな、若ければ辞めたって
いくらでも行き場があるけれど、年齢が年齢だと辞める
にも辞められないのがツライところですな。
辞める事すら出来ずに好きでも無い仕事を続けなければ
いけないというのも、苦痛以外の何物でもないッスね。
ウチの旦那もブラック企業で大変な目に遭っていたけど、
現在は転職して、新たな職場を楽しんでいるようですw
もしかしたら人間、思い切りが必要なのかも?