河田(仮名)とは同じ会社で働く友人の一人。まずは、彼の人となりを御紹介。
河田氏は野菜が大嫌いな肉食おじさん。偏食を極めた彼の風体は推して知るべし。
日頃から「あんたのメタボも大概だな」などと現場の同僚たちから冷やかされてる。
彼の目下の悩みは通風だそうで……贅沢病だな。野菜も食え! 酒も控えなさい。
どうでもいいが、過去に八百屋で働いていたことがあるそうだ。何じゃそりゃ……
※今や「通風」は一般的な病気らしい……マジなの!?
あまりに老け込んでいるため、「じじい」とも呼ばれてしまっている。まだ四十代なのに……
その見た目は、シルバー人材センターから派遣されてきた従業員から「お仲間」と勘違いされるほど。おまけに日頃から「御釜」が如く振る舞うので、「ゲイ」のあだ名も付けられてしまっている。
さて。とにかくネタが尽きない河田氏。
今回の話は「肉食が招いた悲劇」では御座いませんが……彼が遭遇した不条理な出来事を記しておこうかな。
妊婦に席を譲ろうとしただけなのに……
河田氏は電車内で妊婦に席を譲ろうとしたそうだ。「どうぞ、座って下さい」
ところが、妊婦はこれを拒否。「いえ。結構です」
すると……全く関係ない別の女性(おばちゃんだって)が河田氏へ向かって叫んだ。
「ちょっとあんた! 席を譲りなさいよ!」
ばばあ、うるせえぞ。引っ込んでろや。
とにかく、席を譲ろうとした河田氏の善意は裏目に出てしまった。
席を譲ろうとしたのが不味かったのか……いや、それは違う。私が思うに、これは「譲り方」の問題で御座いますね。
声をかけて譲ろうとすれば相手は恐縮してしまう。まず、ここが一つのポイント。
経験、御座いませんでしょうか。御老体に席を譲ろうとしたら頑なに拒否された。
「座って下さい☆」
「いやいや。結構ですよ!」
「え!? い、いや……どうぞ座って下さい!」
「いやいやいや! 私に気を遣わずに!」
もう、声を大にして言いたい。譲ろうとしてる人の気持ちも考えて欲しい。
「譲ろうと立ったのに再び座る」などと……この恥辱は耐えがたい物が御座います。
如何様に譲るのが理想的なのか
私見では御座いますが……譲る時は黙って立ち上がり、その場を去る。これで嫌な思いをしなくて済むはず。可能なら他の車両へ移る。車内が混んでると動けないでしょうが……
本当は「どうぞ」と言いながら譲りたい。ほっこりするじゃないか!
だがしかし。件の河田氏のような憂い目に遭うリスクも増加するわけで……
まあ、いずれにせよ。「譲り合う」気持ちだけは忘れたく御座いません。
最後に関係ない話
野菜を全く食べない河田氏に「少しでも食べられる野菜を見つけなさい」と言った。
すると河田氏は、「ほうれん草なら、ちょっとは……」
調べてみると、痛風にはプリン体を多く含む食物を避けるのが吉と出るそうだ。
ところが……「ほうれん草」には多くのプリン体が含まれてるぞ!
リアル妊婦の話によると……
既におっきな子供を持つフレンドと、この件について話し合ってみた。
「妊婦だから立ってるのが辛いはず」と連想するのは決して間違ってはいないのだが……すっかりお腹が大きくなってしまうと、座るのが「かえって辛い」事もあるらしい。
座ったら、立ち上がらないといけないから、だそうだ。なるほど。
数駅くらいなら立っていた方が楽なんだって。まあ、一つの例として。ね。
※2015/09/05 ちょっと書き直してみた
こんにちは。
私だったらおばちゃんに文句の一つ言い返すかもです。
「いや、今譲ろうとしたトコ、目の前で見てなかったのかよ」と。
ですがそこで言い合ってしまうと遠慮した妊婦さんの居心地が悪く
なってしまいますね。何にしてもほぼ因縁をつけてきたおばちゃん
が悪いのですけれども。私が正義!としゃしゃり出てくるヤツは
どこにでもいるなぁ。
>譲る時は、黙って立ち上がり、その場を去る。
しかしココで、本来譲りたかった人じゃなくて、
「違う!お前じゃねぇよ!」というヤツがちゃっかり座ってしまう
可能性も無きにしも非ずw